ソルベイ、e-モビリティーの電気・電子用途に向けてサスティナブルな「アモデル Bios PPA」を発表

PPA市場の中で最も低い地球温暖化係数(GWP)を実現し、卓越した性能特性を発揮するバイオベースPPA樹脂を上市

ソルベイは、高性能ポリフタルアミド(PPA)コンパウンドの新製品として「アモデル® Bios PPA」を発表し、ポートフォリオを拡張しました。アモデル® Biosは、要求の厳しいe-モビリティーにおける電気・電子用途に向けた一部バイオ由来の新たな長鎖タイプのPPA製品群です。本製品は、食料品以外の再生可能原料を使用し、100%再生可能エネルギーによって生産されています。これにより、他のバイオベースのPPAと比べて、地球温暖化係数(GWP)レベルを最小化しています。

PPAの革新をリードしてきた長年の実績に裏付けられたソルベイにより開発されたアモデル® Bios PPAは、優れたサスティナビリティーと、e-モーター、パワーエレクトロニクスおよびその他のハイエンドな電気システム用途で求められる卓越した性能特性を兼ね備えています。特に注目すべきは、市場のすべてのバイオベースPPAの中で最高のガラス転移温度(Tg 135°C)と315°Cの融点(Tm)を備えている点です。ソルベイのアモデル® Biosは、射出成形向けに設計されており、リフローはんだ付けで発生する膨れ(ブリスター)を回避できるため、表面実装デバイス(SMD)や、流体用のコネクターなど、パワーエレクトロニクス用の冷却回路部品に最適なPPAです。

さらにアモデル® Biosは、標準的なPPAと比べて、吸湿性が低く、応力腐食のリスクを低く抑えながら、高い寸法安定性を示します。これは特に小型電子コネクター用途には重要な性能です。また、UL94 V0等級のハロゲンフリー難燃性グレードでも卓越した衝撃強度を発揮し、着色用途にも適しています。これらに加えて、高い伸び率、ウェルド強度や良い表面外観も兼ね備えています。

ソルベイスペシャルティポリマーズのトランスポーテーション分野のマーケティング部門責任者Brian Balenoは、「ソルベイは、e-モビリティーにおいてより高い性能ニーズを満たすためにPPAの技術開発を推進し続けています。アモデル® Bios PPAの導入は、ソルベイが掲げる”One Planet”のメッセージに基づき、お客様が意欲的なサスティナビリティー目標を達成できるよう支援するソルベイのコミットメントを示しています。」とコメントしています。

さらにソルベイでは、原料のサスティナブルな調達性を評価するために、英国のコンサルティング会社Verisk Maplecroftのサポートを受け、新しいPPA製品群のサスティナビリティー確保に取り組んでいます。また同Verisk社のコモデイティ・リスク・サービスは、環境、社会、企業統治(ESG)に関する多くの問題のリスクを特定・管理を目的に、ソルベイの内部サプライチェーンリスク評価プロセスを補完しています。

アモデル® Bios PPAは全世界で発売され、構造部品、電気部品、および難燃性部品の用途別の要求特性に応じてカスタマイズされ、4種のグレードが用意されています。
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