「綴プロジェクト」第6期作品を寄贈 重要文化財 臨済宗妙心寺派 天球院の方丈障壁画「竹に虎図襖」など計8面

狩野山楽・山雪筆「竹に虎図襖」 江戸時代特定非営利活動法人 京都文化協会(以下 京都文化協会)とキヤノン株式会社(以下 キヤノン)が共同で取り組んでいる「綴プロジェクト(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)」の第6期3作品目※1として、天球院方丈障壁画8面の高精細複製品を同寺へ寄贈します。

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■重要文化財 天球院方丈障壁画のうち金地着色襖※2全56面の高精細複製品を4年間で制作

臨済宗妙心寺派 天球院の「方丈障壁画」は国の重要文化財に指定されています。オリジナル文化財の歴史的・文化的な価値と、経年劣化や災害などによる損失の可能性を考慮し、「綴プロジェクト」では4年に渡って金地着色襖56面の高精細複製品を制作することを決定しました。このたび、その最初の作品として、56面の内、狩野山楽・山雪筆の「竹に虎図襖」4面と「籬

まがき

に草花図襖のうち朝顔図襖」4面の高精細複製品を完成させ、天球院に寄贈します。寄贈後、オリジナル文化財は京都国立博物館に寄託され、良好な環境下で保管されることにより、日本の貴重な文化財の未来への継承が可能になります。

■通常は非公開の臨済宗妙心寺派 天球院を期間限定で一般公開

臨済宗妙心寺派 天球院は、文化財の保護などの理由から、通常は一般公開を行っていません。しかし、オリジナル文化財を「綴プロジェクト」の活動により高精細複製品に置き換えることで、今年以降、毎年2回、各2週間の一般公開が可能となりました。天球院の一般公開は、平成16年以来、初めてとなり、5月25日から始まる一般公開期間中は、「綴プロジェクト」で制作した8面の高精細複製品と、複製品の制作が予定されているオリジナル文化財の両方を鑑賞することができます。

<臨済宗妙心寺派 天球院 2013年の1回目の特別公開について>

■公開期間

2013年5月25日(土)~6月9日(日) 10:00~15:00   ※入門は14:30まで

■場所

臨済宗妙心寺派 天球院(京都市右京区花園妙心寺町46)

「綴プロジェクト」では、今後も芸術を通した社会や文化の発展に貢献していきます。

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