工程管理のデジタル化で稼働率を30%から50%にアップ

商業印刷を主力事業とする双葉印刷株式会社とグループ会社の協和印刷株式会社は、遠隔地2拠点にある合計6台の印刷機をいかに効率的に運用するかが課題となっていました。複雑で多様な印刷工程を、紙への出力予定表や電話などアナログな方法で管理・運用しており、生産性の大きなボトルネックになっていました。

そこで同社は、2社のワークフローを統一し、これまでExcelや紙で行っていた生産管理業務をすべてデジタル化するため、「KP-Connect Pro」を導入しました。KP-Connect Proのスケジューラーは、一度入力した情報を瞬時に印刷工程に配信することが可能です。これにより、印刷ジョブやスケジュール情報を入力する事務作業が、3時間から1時間に短縮されました。また、印刷機の状態はもちろん、最終的な印刷データ、用紙の準備、刷版などもリアルタイムで簡単に確認できるため、仕事の優先順位付けや効率的なスケジュール作成が容易になりました。毎日20〜30回あった仕事の進捗確認の電話もゼロになりました。その結果、ジョブの印刷にかかる時間が大幅に短縮され、稼働率は30%から50%以上に向上した。この目覚しい生産性の向上は、現在の印刷機2台に加え、もう1台印刷機を導入したのと同じことです。工程管理の担当者は、稼働率の分析や工場や従業員の管理など、本来の業務に時間を割くことができるようになった。今後、両社はKP-Connect Proで印刷に関わる全ての業務を管理していく予定です。
印刷会社における生産性のボトルネックは、印刷機や仕上げ機など特定の機器の問題もあります。しかし、それ以上に大きな問題は、生産工程管理をアナログな手法で行っていることであり、デジタル変革の意義は非常に大きいと考えています。
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