Baldwin Technology、ITMA 2019 にて TexCoat G4 を発表

テキスタイルの後加工に変革をもたらし、持続可能性と全体プロセス管理を強化

Baldwin Technology Company Inc. は、2019 年 6 月 20 ~ 26 日にかけてバルセロナで開催される ITMA トレードショーにて TexCoat G4 を発表します。Baldwin が開発したTexCoat G4 は、テキスタイル後加工に変革をもたらす次世代の非接触式スプレー塗布 Precision Applicationシステムです。このシステムは、薬剤のムダをゼロに抑え、さらに水とエネルギー使用量を劇的に削減し、高品質かつ生産性の高いテキスタイルの後加工を可能にします。TexCoat G4はH2 ホール A204 のBaldwinブースにて展示されます。

「ITMA 2019 にて TexCoat G4 を発表できることをとても嬉しく思います。プロセスと製品品質を大幅に改善すると同時に、時間、貴重なリソースを節約し、持続可能な未来に貢献するイノベーションを体験するまたとない機会です」と語るのは Baldwin Technology の Eric Norling、Precision Application 担当VPです。

非接触のスプレー技術には、従来の後加工用薬剤塗布技術と比較して、多くのメリットがあります。薬剤はテキスタイル表面に均一に塗布され、かつ布の片面もしくは両面の必要な部分にのみ塗布が可能です。これは特にラミネート処理された布に撥水加工を施す場合等に有効で、薬剤がラミネートの接合品質に影響を与える問題がなくなります。また、非接触であることにより、ウェット・オン・ウェットプロセスで薬剤が薄まることがなく、薬剤の塗布量を常に一定にコントロールできるようになります。さらに、加工中に薬液槽に不純物が混入することもなく、染料や布の段取り替え時にダウンタイムが生じることもありません。

TexCoat G4 はサステナビリティを劇的に改善し、収益性を高めます。余剰薬剤は 100%再使用され、薬剤、染料、布の取り替え時にも薬剤を一切無駄にしません。布には必要量の薬剤しか塗布しないため、ピックアップ率を 従来の50%程度にまで削減可能、さらに水とエネルギーの消費量も 50% 削減を可能にします。低いピックアップ率と片面スプレー塗布により加工プロセスの統合が可能になり、中間乾燥プロセスを省くことも可能になります (ラミネート加工布や室内装飾用テキスタイルの後加工等)。

「テキスタイル後加工業界が今日直面している最大の課題は、ますます強まりつつある環境規制および消費者ニーズに適合し、エネルギー、薬剤、水の消費による環境への影響を考慮しなければならないことです。TexCoat G4 は水とエネルギーの消費を抑え、さらに段取り替え時に廃棄する薬剤をゼロに抑えることで、はるかにサスティナブルな後加工プロセスが可能になります」と Eric Norling は言います。

TexCoat G4 は、これまでにない後加工プロセスのトラッキングとコントロールを可能にし、安定した品質を実現します。自動化された薬剤や塗布エリアの選択などのレシピ管理により、段取り替えも容易かつ迅速に実行可能です。さらに本システムは、速度トラッキング、テキスタイル幅補償、およびシステムの稼働時間、稼働状況、薬剤の使用量、異常監視などのリアルタイムモニタリングを自動で行います。

TexCoat G4 は、撥水剤、柔軟剤、抗菌剤、その他の幅広い低粘度の水をベースとした薬剤をウェット・オン・ウェットおよびラミネート加工プロセスに適用可能です。また、システムはカバーされ薬剤の噴霧飛散がなく、オペレーターに優しい作業環境を確保します。

www.baldwintech.com