株式会社SCREENホールディングスはこのほど、調剤包装(PTPシート※)への変動情報の追加印刷を実現するUVインクジェット式アルミロール印刷機「BEVERSA(ビバーサ)」を開発。本年11月から販売を開始します。
2019年の薬機法改正により、トレーサビリティーや医療過誤防止の観点から、医療用医薬品の販売包装・元梱包装単位において、商品コードや製造番号、有効期限を明確にするGS1バーコードの表示が義務化されました。一方で、錠剤やカプセルなどの内服薬では、PTPシートが多用されているにもかかわらず、PTPシートへの表示義務は商品コードのみにとどまっています。そのため、病院や薬局の調剤現場からは、文字またはバーコードによる、製造番号や有効期限の情報表示が求められています。
このような製薬業界の動向を受けて当社は、UVインクジェット式アルミロール印刷機「BEVERSA」を開発。あらかじめグラビア印刷されたPTPアルミ箔(はく)ロールに、UVインクジェット技術によって追加情報をフレキシブルにデジタル印刷できます。医薬品の製造番号や有効期限など製造時の変動情報を、PTPシート上の1錠単位に毎分30mの速度で追加印刷が可能。医薬品への付加価値提供に加え、製薬会社における包装工程での生産効率向上を実現します。
当社は今後も、お客さまの課題解決を実現するソリューションの提供により、新たなマーケットを切り開いていくとともに、製薬業界の発展に貢献していきます。
※ PTP(press through pack)シート:薬を包装する方法の一つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミ箔で挟んだシート状のもの。
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