ミマキ、ハーレクインで改良型RIP「RasterLink 7」を作成

mimaki 2877 Main 760x428Global Graphics Softwareは、ワイドフォーマットインクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dモデリングマシンの大手メーカーであるMimaki EngineeringにHarlequin RIPをライセンスし、2020年12月から世界中のMimakiプリンタで利用できる新しいRIPソフトウェアRasterLink7を作成しました。

ミマキのプリンターは、世界中のサイン&グラフィック、テキスタイル&アパレル、工業用印刷のプロフェッショナルに使用されています。RasterLink7は、パフォーマンスの向上と品質の向上を実現するとともに、スポーツアパレル、カード印刷、名札シール、ラベルなどのアプリケーション向けにバリアブルデータ印刷などの新機能を導入しています。年間10,000台の出荷を見込んでいます。
RasterLink7は、ミマキが11月4日に発表したサイン・グラフィック用印刷機「JV100-160」と「UJV100-160」の新製品発表会で発表したものです。
"ミマキ純正RIPの中核にハーレクインを選択した目的は、製品の性能向上にあります。" ミマキエンジニアリング株式会社 ソフトウェア設計部 部長の金子聡氏は次のように述べています。"PDFファイルのRIP処理時間が大幅に短縮されたことをお客様に実感していただいています。また、PDFの透明度が正しく処理され、細い線の表現力が向上するなど、品質面でも大きな改善が見られます」と述べています。
Global Graphicsの東京の現地オフィスは、Mimakiに迅速な技術サポートを提供しました。Global Graphicsの東京の現地オフィスは、ミマキのエンジニアと緊密に協力して、ミマキの顧客に独自の機能を導入しました。これには、多層印刷、段階的な色合いでの色の置き換え、カッター用の輪郭のエクスポート、バリアブルデータ印刷のために提出されたジョブにテキストやグラフィックを追加することなどが含まれます。可変データ機能は、シンプルな形式のVDPサポートを必要とする印刷アプリケーション向けに特別に設計されたHarlequinのダイナミックオーバーレイを使用して実装されました。これは、単一の背景ページと、CSV 形式で提供されるファイルのデータを使用して選択されるテキストや画像などのオーバーレイグラフィックスを組み合わせたものです。
Harlequinは、RIP(Raster Image Processor)です。RIPは、PostScript®やPDFなどのページ記述言語を、インクジェットプリントヘッド、トナーマーキングエンジン、レーザープレートセッターなどの印刷装置が理解できる形式に変換するためのツールです。出力されるフォーマットは、TIFF™のようなラスターファイルフォーマットであってもよいし、多かれ少なかれ印刷装置に直接配信されるラスターデータのストリームであってもよい。配信される正確なフォーマットは、各統合のために調整することができます。

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