プリント基板向け最終外観検査装置の上位モデルを発売

FP-9000大日本スクリーン製造株式会社はこのほど、電子部品の実装前にプリント基板の外観不良や機能不良を検査する最終外観検査装置の上位モデル「FP-9000」を開発しました。スマートフォンやタブレットPC、車載用プリント基板などの製造工程における高い検査要求に対応し、検査速度と欠陥検出力のさらなる向上を実現したこの装置を、2013年10月から販売します。

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近年、小型・多機能化が進むスマートフォンやタブレットPCのほか、電子部品が多く実装されているハイブリッド車や電気自動車などの普及に伴い、それらの製品に搭載されるプリント基板への需要が急速に拡大しています。また、目視による検査が中心となっている車載用プリント基板においては、特に安全性の観点から検査の信頼性の向上が急務となっており、プリント基板メーカー各社では生産性の向上に加え、より確実な検査体制の構築が求められています。

 このような業界の動向を受けて、当社はプリント基板向け最終外観検査装置の上位モデルとして「FP-9000」を開発。現行機種である「FP-8200」の高品質検査や、さまざまな基板への柔軟な対応力などの特長を継承しつつ、搬送機構を一新し、1日当たり最大1万5,000枚※1という高い生産性を実現しました。また、検査画像を高解像度かつ滑らかな階調で表示するカラーデジタル補間機能に加え、基板暗部の濃淡を際立たせることができる4チャンネル撮像センサー※2を、世界で初めてプリント基板検査装置に採用。これまで検出が難しかった細部や暗部の欠陥検出力を向上させています。さらに、最小50mm×50mmから最大350mm×450mm※3の検査領域に対応することで、小サイズ基板はもちろん、大サイズ化の進む産業機器向け基板においても、自動検査が可能となっています。

 当社は、今回の「FP-9000」の発売により、ますます需要の拡大が見込まれるプリント基板外観検査装置市場において、さらなるシェアの獲得を目指します。そして、今後もメーカー各社の課題解決とニーズに応える優れた技術を創出し、業界の発展に貢献していきます。

※1 当社基準条件による。

※2 従来の3つのカラーチャンネル(RGB)にモノクロチャンネルを加えた撮像センサー。

※3 30μmモデルの対応基板サイズ。

* この装置は、6月5日(水)から7日(金)まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催される第43回国際電子回路産業展「JPCA Show 2013」でご紹介します。

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