デジタルセキュリティーの世界的リーダー企業ジェムアルト(Euronext NL0000400653 GTO)は、加入者7000万以上のロシア最大のネットワーク事業者モバイル・テレシステムズ(MTS)に対して、ノボシビルスク市での携帯電話を活用した公共交通発券ソリューション向けに、ハイエンドSIMカードのUpTeq NFCを提供しています。ジェムアルトのモスクワサービスセンターで製造・パーソナライズされる本ソリューションは、効率性と応答性を向上させて、MTSによるNFCプログラムの迅速な展開を実現します。ジェムアルトは他社が真似できない形で、ロシアの顧客に対して、通信・銀行・交通の分野にわたって深い専門性と各国展開によるサービスを提供しています。
この発券サービスは、ロシアの決済・送金システムであるゾロタヤ・カロナ(Zolotaya Korona)を活用して運用されるもので、同国第3の都市ノボシビルスクでバスや地下鉄に乗って移動する際に、ユーザーは自分の携帯電話をNFCリーダーにかざすだけで決済が可能となります。最適な利便性を得るために、ユーザーは各自の定期的なMTS請求スキームに従って交通料金が請求されることになります。ノボシビルスクにおける公共交通機関の回転式改札口や端末の95%以上で、既にNFCリーダーが装備されており、新システムが現行の紙券に取って代わることができるよう設計されています。同市の隅々で、待つための列の長さが短くなり、公共交通ネットワーク全体における移動体験が改善するはずです。
ジェムアルトのシニアバイスプレジデントであるThierry Mesnardは、次のように述べています。「NFC技術が非接触決済の領域を越え、交通が新たに最重要の応用先の1つとして浮上しており、Upteq NFC SIMは今後さらに広範なサービスを展開する上で理想的なプラットフォームです。ノボシビルスクにおけるMTSプロジェクトのように注目を引くサービス展開は大きな影響を及ぼすはずで、エンドユーザーは自分の携帯電話をかざしてNFCサービスをご利用いただくことが習慣になるでしょう。」
ABIリサーチ主任アナリストのジョン・デブリン氏は、次のように述べています。「2013年がNFCの年になるかと言えば、私の答えはイエスです。私たちは引き返すことができない局面にあります。つまり、NFCが諸企業の製品・アプリ・サービスに組み込まれていく時代に突入しているのです。設置ベースは5億デバイスかそれ以上に成長するでしょう。これにより、私たちの携帯電話をかざすことで利用できるものが一層多様化するはずです。」