04262024
Last update火, 23 4月 2024 4pm
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映像方式による交通量計測システム「映像トラフィックカウンター」を開発

低コストで交通量計測を実現、高精度の車種判別も可能に

OKIは、このたび当社の顔認識技術を応用し、映像による交通量計測システム「映像トラフィックカウンター」を開発しました。本システムは、カメラ映像から交通量計測で必要な通過車両台数と、高精度な大型車・小型車の車種分類の計測が可能です。今後さらに、渋滞・落下物検知などの機能拡張を予定しています。

従来の交通量計測には、人による計測と、超音波方式・ループコイル方式などの装置によるシステム計測があります。近年では、膨大な費用がかかる人による計測に替わり、装置によるシステム計測の整備が進められてきました。しかし、装置によるシステム計測の場合、設置するために大規模な交通規制をともなう設置工事や装置の運用・維持管理が必要となるなど、初期費用や運用・維持管理費用で大きなコストが発生します。そのため、装置の設置や運用・維持管理が容易で従来システムと同等以上の性能を有する新システムの登場が期待されていました。

OKIは、これらの課題に着目し、開発から10年以上の技術蓄積のある高度な顔認識技術を利用し、交通量計測で必要な通過車両台数の計測と高精度な大型車・小型車の車種判別も可能な映像方式による交通量計測システムとして「映像トラフィックカウンター」を開発しました。特に大型車・小型車の車種判別は、従来、車長・車幅・車高のいずれかで識別されていましたが、本システムでは、複数の車両情報を組み合わせて車両形状を推測し判別するため、より精度の高い識別が可能となりました。

「映像トラフィックカウンター」は、映像を取得する「撮像部(カメラ)」と取得した映像から交通量や交通事象を計測する「処理部」から構成されています。「撮像部」と「処理部」は計測場所に設置され、計測結果をIPネットワーク経由で配信先である上位装置へCSVファイル形式で転送します。これら「撮像部」と「処理部」は、道路脇の柱などへの設置が可能なため、大規模工事を行う必要はなく、装置の設置や運用・管理も容易であるため、低コストで導入が可能です。また、本システムはプライバシーにも配慮し、映像データとしては蓄積しない仕組みとなっています。

OKIは、本システムを道路管理者向けとして2012年度内の商品化を目指します。また、本システムは、ソフトウェアの追加により容易に機能追加ができます。今後、渋滞・落下物検知などの機能拡張を計画しています。

「映像トラフィックカウンター」の特長

容易な機器設置

道路脇の柱などへの設置が可能なため、初期段階・維持保守段階においても、大規模な路上工事が不要で、簡易に設置・保守が可能で、比較的安価に機器設置が行えます。

将来拡張性

処理部の汎用端末において、ソフトウェアにより計測を実施しています。このため、 渋滞検知・落下物検知などの交通事象検知など、柔軟に機能追加を行うことができます。

検知性能

映像方式の交通量計測装置において一般的に課題のある車種分類についても、映像内の複数情報から車両の形状を推測し分類を実施するため、従来の交通量計測装置と同等の性能を保有しています。(当社調べ)

「映像トラフィックカウンター」構成例

www.oki.com

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