株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN GA)はこのたび、中国の蘇州浩達社印刷化学技術有限公司 (以下、浩達社)に、UVインクジェットラベルプリンティングシステム「Truepress Label 350UV SAI」を納入しました。
浩達社は2009年に創業し、中国の江蘇省に拠点を構える企業です。 現在は医療、工業、エレクトロニクス分野のラベルを生産しており、80%以上の業務がブランドオーナー向けとなっています。その高い印刷品質により、スマートフォンブランドのXiaomiや中国トップの電動工具メーカー、高い人気を誇る洗剤ブランドなどと良好なパートナーシップを築いています。近年、レタープレスが主流であった中国のラベル印刷市場において、多品種・小ロットへのニーズが高まっていることから、今回の導入に至りました。
このたびの「Truepress Label 350UV SAI」の導入により、浩達社ではさまざまなアプリケーションの拡大を実現。例えば和紙、マスキングテープ、フィルム類において、PC(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)をはじめ多くの材料に新たに対応できるようになった他、デジタル印刷ならではの長尺シールやスーツケース装飾、バッグに使われるPVC製の大版ラベルなど、高い付加価値を持つアプリケーションの生産が可能になりました。また、デジタルホワイトの優れた表現力により、透明フィルム材料を用いたラベル分野において、他社との差別化を実現しています。さらに、従来の印刷機ではPCR検査キット用のラベルに可変QRコードを刷る2段階印刷が必要であり、検査場で可変ラベルを手貼りする作業が不可欠でした。同印刷機の導入により、これらの工程を削減するとともに現場での貼り間違いがなくなり、大幅な効率化を実現したことで、政府から指定サプライヤーとして認定。また、これまでは色味の調整に工数がかかり受注できていなかった小ロットの仕事の受注も増加しました。このように「Truepress Label 350UV SAI」は、現状のジョブの効率化や新たなアプリケーションの展開、新規ビジネスの創出などを実現することで、前年同期比の1.5倍の売上拡大に貢献しました。
■蘇州浩達社印刷化学技術有限公司 総経理 高 明氏のコメント
デジタルUV印刷はここ数年、ラベル業界でもトレンドになりつつあります。SCREEN GAのデジタル印刷機を導入した理由は、信頼できる国際的ブランドだからです。技術や運用において手厚いサポートを頂いており、今後もより一層緊密に協力し合っていくことで、材料、工程、運用などにおいて多くのビジネスチャンスを開拓していけると思っています。そして、浩達社を中国のラベル業界におけるリーディングカンパニーに押し上げたいと考えています。
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